【市況】東京株式(大引け)=24円安、新型コロナ感染拡大を警戒も底堅さ発揮
12日の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が再び強まり戻り売りに押された。ただ、後場後半は底堅さをみせ、小幅下落にとどまった。
大引けの日経平均株価は前営業日比24円18銭安の2万366円48銭と4日ぶり小幅反落。東証1部の売買高概算は12億4102万株、売買代金概算は2兆871億9000万円。値上がり銘柄数は840、対して値下がり銘柄数は1244、変わらずは87銘柄だった。
きょうの東京市場は、新型コロナウイルスが海外の一部地域で再び感染が広がっていることなどを嫌気しリスク回避の流れが意識されたほか、米中対立が先鋭化することへの懸念が重荷となった。一方、下値では経済活動再開への期待感を背景に押し目買いや買い戻しの動きが観測され下値抵抗力も発揮した。取引時間中はトヨタの決算に注目が集まり、21年3月期の大幅営業減益見通しを発表したことで警戒する動きもみられたが、結果的に全体相場に与える影響は軽微だった。後場後半は日経平均が下げ渋る展開となり、一時前日終値を上回る局面もあった。結局大引けはマイナス圏で着地したものの下げ幅はわずかにとどまった。売買代金は2兆円台はキープしたが、4月下旬以来約2週間ぶりの低水準だった。
【市況】日経平均は4日ぶり小幅反落、コロナ第二派懸念と経済再開期待、方向感乏しく/相場概況
日経平均は4日ぶり小幅反落。11日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反落し、109ドル安となった。一方でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は6日続伸と高安まちまち。新型コロナウイルスの感染第二派到来などが警戒されたものの、引き続き経済活動再開への期待が相場を下支えした。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで22円高からスタートすると、米株先物の動向睨みで方向感に乏しい展開となった。後場にはトヨタ自<7203>の決算発表があったものの、相場全体への影響は限定的だった。
大引けの日経平均は前日比24.18円安の20366.48円となった。東証1部の売買高は12億4102万株、売買代金は2兆0871億円だった。業種別では、海運業、ゴム製品、空運業が下落率上位だった。一方、電気・ガス業、その他製品、医薬品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の57%、対して値上がり銘柄は39%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶりに小反落、コロナへの警戒感で戻り売り (5月12日)
1.日経平均は4日ぶりに小幅反落、戻り売りに押される展開
2.新型コロナの感染が海外の一部で再び増加、これが嫌気材料に
3.米中対立が深まることへの懸念と経済活動の再開期待が綱引き
4.トヨタの決算見通しは想定以上の悪さも相場への影響は限定的
5.後場後半下げ渋り、日経平均は一時プラス圏に浮上する場面も
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比109ドル安と3日ぶりに反落した。新型コロナウイルスに対する感染者数が中国やドイツで増加したことから、感染拡大の第2波に向けた警戒感が強まった。
東京市場では、日経平均株価が新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が再び強まり戻り売りに押された。ただ、後場後半は底堅さをみせ、小幅下落にとどまった。
12日の東京市場は、新型コロナウイルスが海外の一部地域で再び感染が広がっていることなどを嫌気しリスク回避の流れが意識されたほか、米中対立が先鋭化することへの懸念が重荷となった。一方、下値では経済活動再開への期待感を背景に押し目買いや買い戻しの動きが観測され下値抵抗力も発揮した。取引時間中はトヨタの決算に注目が集まり、21年3月期の大幅営業減益見通しを発表したことで警戒する動きもみられたが、結果的に全体相場に与える影響は軽微だった。後場後半は日経平均が下げ渋る展開となり、一時前日終値を上回る局面もあった。結局大引けはマイナス圏で着地したものの下げ幅はわずかにとどまった。東証1部の売買代金は2兆円台はキープしたが、4月下旬以来約2週間ぶりの低水準だった。
日経平均・・・20366.48円 -24.18円
TOPIX・・・1476.72円 -3.9円
JPX日経400・・・13226.91円 -26.39円
日経JASDAQ・・・3261.46円 8.34円
東証マザーズ・・・833.74円 0.62円
米ドル円・・・107.36円 0.19円
ユーロ/円・・・116.41円 0.31円
NYダウ・・・24221.99円 -109.33円
NASDAQ・・・9192.34円 71.02円
上海総合・・・2891.55円 -3.24円
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