【市況】東京株式(大引け)=88円安、新型コロナの企業業績への影響を警戒
15日の東京株式市場は日経平均が前日終値近辺で売り買いを交錯させる展開となり、後場はプラス圏で推移する場面もあったが買いは続かず、マイナス圏で引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比88円72銭安の1万9550円09銭と反落。東証1部の売買高概算は14億8903万株、売買代金概算は2兆5279億7000万円。値上がり銘柄数は556、対して値下がり銘柄数は1574、変わらずは39銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米株高もIMFによる2020年の世界経済見通しが大幅に引き下げられたことや、前日に日経平均が先物主導で大きく上げた反動もあって売りに押され気味の展開となった。為替が一時1ドル=107円台を割り込む円高に振れるなか、後半は香港や中国株が軟化するのを横目に買いが手控えられた。後場寄りには、日銀のETF買いの思惑からいったんプラス圏に切り返す場面もあったが、その後は買いの勢いが弱まり再び水準を切り下げた。決算発表の本格化を前に、新型コロナウイルスの感染拡大による企業業績への影響を懸念するムードが強い。値下がり銘柄数は全体の7割以上を占め、小型株の下げが目立った。全体売買代金は2兆5000億円台と増勢。
【市況】日経平均は反落、米先物安や円高で利益確定売り/相場概況
日経平均は反落。14日の米国市場でNYダウは反発し、558ドル高となった。新型コロナウイルスの感染拡大がピークを迎えつつあるとみられ、経済活動再開への期待が高まった。ただ、日経平均は前日にこうした動きを先取りし600円近く上昇していたことから、本日は利益確定売り優勢で49円安からスタート。朝方に一時19465.95円(前日比172.86円安)まで下落すると、日銀による上場投資信託(ETF)買い観測を支えにプラス転換する場面もあったが、NYダウ先物の時間外取引での下落や円相場の強含みが重しとなった。
大引けの日経平均は前日比88.72円安の19550.09円となった。東証1部の売買高は14億8903万株、売買代金は2兆5279億円だった。業種別では、鉱業、海運業、証券が下落率上位だった。一方、空運業、陸運業、食料品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は26%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、経済見通しの下方修正や円高で利食い優勢 (4月15日)
1.日経平均は反落、米株高も前日大幅高の反動で利食い優勢
2.IMFによる2020年世界経済見通し下方修正で買い手控え
3.為替が一時1ドル107円台割り込む円高に振れたことも嫌気
4.後場寄りは日銀のETF買いの思惑からプラス圏浮上の場面も
5.新型コロナ感染拡大による企業業績への影響懸念で買い続かず
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比558ドルと反発した。米国内での新型コロナウイルスの感染拡大がピークを過ぎたとの見方から経済活動の早期再開期待が高まり、買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が前日終値近辺で売り買いを交錯させる展開となり、後場はプラス圏で推移する場面もあったが買いは続かず、マイナス圏で引けた。
15日の東京市場は、前日の米株高もIMFによる2020年の世界経済見通しが大幅に引き下げられたことや、前日に日経平均が先物主導で大きく上げた反動もあって売りに押され気味の展開となった。為替が一時1ドル=107円台を割り込む円高に振れるなか、後半は香港や中国株が軟化するのを横目に買いが手控えられた。後場寄りには、日銀のETF買いの思惑からいったんプラス圏に切り返す場面もあったが、その後は買いの勢いが弱まり再び水準を切り下げた。決算発表の本格化を前に、新型コロナウイルスの感染拡大による企業業績への影響を懸念するムードが強い。東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割以上を占め、小型株の下げが目立った。売買代金は2兆5000億円台と増勢。
日経平均・・・19550.09円 -88.72円
TOPIX・・・1434.07円 0.56円
JPX日経400・・・12915.51円 44.31円
日経JASDAQ・・・3064.97円 10.54円
東証マザーズ・・・711.64円 2.61円
米ドル円・・・107.29円 -0.37円
ユーロ/円・・・117.27円 -0.41円
NYダウ・・・23949.76円 558.99円
NASDAQ・・・8515.74円 323.31円
上海総合・・・2811.17円 -16.1円
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