【市況】東京株式(大引け)=142円安、米株安受け利益確定売り圧力再燃
10日の東京株式市場は売り優勢の地合いとなった。中国の新型肺炎による企業業績に与える影響を警戒する動きが先物への売りに反映され全体を押し下げた。
大引けの日経平均株価は前週末比142円00銭安の2万3685円98銭と続落。東証1部の売買高概算は11億6146万株、売買代金概算は2兆685億2000万円。値上がり銘柄数は588、対して値下がり銘柄数は1494、変わらずは77銘柄だった。
きょうの東京市場は再びリスク回避の売りに晒される格好となった。前週に米国株がNYダウ、ナスダック総合指数ともに大きく反落したことを受け、目先利益確定の売りを誘発した。中国の新型肺炎の感染拡大に伴い、サプライチェーン・リスクなど企業業績の先行きに不透明感が生じている。国内企業の決算発表も総じて苦戦が読み取れる内容で、これも投資家心理を冷やしている。前場取引時間中に1月の中国CPIが発表され、市場コンセンサスを大幅に上回った。日経平均は一時急速に下げ渋る動きをみせたが、後場に入ると再び売り直された。業種別では33業種中28業種が安く、海運、非鉄株のほか電子部品など電気機器セクターに売り圧力が強かった。値下がり銘柄数は1500近くに達し、全体の約7割を占めた。
【市況】日経平均は続落、米株安受けて売り先行、上海株底堅く支えに/相場概況
日経平均は続落。7日の米国市場でNYダウは5日ぶりに反落し、277ドル安となった。連邦準備理事会(FRB)が金融政策報告書で「新型肺炎の感染拡大が新たな脅威」などと指摘し、高値警戒感も加わって利益確定の売りが出た。週明けの日経平均もこうした流れを引き継いで196円安からスタートすると、朝方には一時23621.72円(前週末比206.26円安)まで下落。ただ、中国・上海総合指数が朝安後にプラス圏へ浮上するとともに、日経平均も下げ幅を縮める場面があった。
大引けの日経平均は前週末比142.00円安の23685.98円となった。東証1部の売買高は11億6146万株、売買代金は2兆0685億円だった。業種別では、海運業、ゴム製品、医薬品が下落率上位だった。一方、倉庫・運輸関連業、保険業、水産・農林業など5業種が小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や新型肺炎の感染拡大懸念で売り優勢 (2月10日)
1.日経平均は続落、新型肺炎の感染拡大を背景に再びリスクオフモード
2.前週末の米国株市場が大幅反落したことを受け、利益確定売りを誘発
3.国内企業の決算発表も総じて苦戦が目立ち、買い向かう動きも限定的
4.主力輸出株への押し目買いなどで一時下げ渋るも後場売り直される
5.海運、非鉄、電機など売られ、値下がり銘柄数は1500近くに及ぶ
日経平均・・・23685.98円 -142円
TOPIX・・・1719.64円 -12.5円
JPX日経400・・・15421.22円 -107.01円
日経JASDAQ・・・3820.03円 1.21円
東証マザーズ・・・840.9円 -8.99円
米ドル円・・・109.73円 -0.19円
ユーロ/円・・・120.18円 -0.36円
NYダウ・・・29102.51円 -277.26円
NASDAQ・・・9520.51円 -51.64円
上海総合・・・2890.49円 14.53円
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