【市況】東京株式(大引け)=163円高、欧米株高を受け新型肺炎に対する懸念後退
29日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均株価は反発に転じた。新型肺炎の感染拡大に対する警戒感はくすぶるものの米株高が支えとなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比163円69銭高の2万3379円40銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は10億3295万株、売買代金概算は1兆9685億1000万円。値上がり銘柄数は1094、値下がり銘柄数は967、変わらずは98銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧米株が堅調だったことで過度な不安心理が後退し、出遅れていた国内機関投資家の押し目買いに加え、空売り筋の買い戻しで日経平均は切り返しに転じた。米国株市場ではNYダウがようやく6日ぶりに反発し、半導体関連株が主導する形でナスダック総合指数やS&P500指数なども上昇、これが東京市場でも好感された。中国の新型肺炎の感染拡大に対する警戒感は根強いものの、「米ホワイトハウスが米中間の航空便の運航停止を見送った」と伝わると、先物を絡めたアルゴリズム取引などによる買い注文が全体相場を押し上げた。外国為替市場では1ドル=109円台で推移するなど円安水準がキープされたことも主力輸出株中心にポジティブ材料となった。ただ、値下がり銘柄数も多く、小型株指数はマイナスで引けている。また、全体売買代金は2兆円に届かなかった。
【市況】日経平均は3日ぶり反発、海外株睨み自律反発期待の買い/相場概況
日経平均は3日ぶり反発。28日の米国市場でNYダウは6日ぶりに反発し、187ドル高となった。為替相場は1ドル=109円台前半へと円安方向に振れ、前日までの2日間に611円ほど下落していた日経平均も自律反発に期待した買いが先行して93円高からスタート。朝方マイナスに転じる場面があったものの、春節(旧正月)の連休明けとなった香港ハンセン指数が寄り付きを安値に下げ渋ったことなどが安心感につながり、後場には一時23392.61円(前日比176.90円高)まで上昇した。
大引けの日経平均は前日比163.69円高の23379.40円となった。東証1部の売買高は10億3295万株、売買代金は1兆9685億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、鉱業、証券、ゴム製品、化学が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%となった。
【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、欧米株高受け過度な不安心理が後退 (1月29日)
1.日経平均は3日ぶり反発、欧米株高を受け投資家の過度な不安心理が後退
2.米国株市場ではNYダウなど主要指数揃って上昇、為替の円安推移も追い風に
3.新型肺炎警戒のなか、米国が米中間の航空便の運航停止を見送ったことを好感
4.値下がり銘柄数は多め、小型株指数はマイナス圏で引けるなど戻り売り圧力も
5.国内勢の押し目買いに加え空売り筋の買い戻し入るも、売買代金は2兆円割れ
日経平均・・・23379.4円 163.69円
TOPIX・・・1699.95円 7.67円
JPX日経400・・・15227.72円 75.79円
日経JASDAQ・・・3850.65円 -22.13円
東証マザーズ・・・837.77円 -12.65円
米ドル円・・・109.06円 -0.01円
ユーロ/円・・・119.98円 -0.18円
NYダウ・・・28722.85円 187.05円
NASDAQ・・・9269.68円 130.37円
上海総合・・・2976.53円 -84.22円
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