【市況】東京株式(大引け)=127円安、新型肺炎警戒しリスクオフ継続も後半下げ渋る
28日の東京株式市場はリスク回避の売りが継続し、日経平均株価は続落。ただ、下値では押し目買いが入り終盤は下げ渋る展開となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比127円80銭安の2万3215円71銭と続落。東証1部の売買高概算は11億7125万株、売買代金概算は2兆1940億6000万円。値上がり銘柄数は735、対して値下がり銘柄数は1335、変わらずは89銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方から売り優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げをみせるなど、主要株指数が大幅安となり、その流れを受けて東京市場でも主力株中心に幅広く売られる展開を強いられた。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続いている状況で、これに伴う中国経済減速への懸念が売りを誘発している。ただ、外国為替市場で円高が進まず、既に日経平均は前日に480円あまりの下げをみせていたこともあって、下値では値ごろ感からの押し目買いが入り全体相場を支えた。後場に入ると米株価指数先物が前日を上回る水準で推移しているのを横目に、目先筋の買い戻しも誘導して全体は下げ渋る展開に。値下がり銘柄数も引けにかけて減少し東証1部全体の6割にとどまった。なお、売買代金は2営業日続けて2兆円台に乗せている。
【市況】日経平均は続落、新型肺炎に伴う世界経済鈍化懸念が重しも下値は堅い展開に/相場概況
日経平均は続落。前日の米国市場では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、主要3指数そろって1%強の下落となった。世界的なリスクオフムードから為替も1ドル=108円90銭台前後での円高基調が続き、こうした背景から、日経平均は前日比200円近く下げて始まった後、低位圏での推移が続いた。ただ、その後は、新型肺炎の行末やこれから始まる主要企業の決算内容を見極めたいといった思惑などから、下値を拡げる展開とはならなかった。結局、終日23100円を割ることなく、ドル円の円高基調が一服するに伴い、後場から大引けにかけては下げ幅を縮めていく展開となった。
大引けの日経平均は前日比127.80円安の23215.71円となった。東証1部の売買高は11億7125万株、売買代金は2兆1940億円だった。業種別では、金融、空運の2業種のみが小幅にプラスで、残る31業種はマイナス推移となり、中でも鉄鋼、鉱業、石油が下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は62%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、新型肺炎の感染拡大を警戒も終盤下げ渋る (1月28日)
1.日経平均は続落、新型肺炎の感染拡大を警戒し前日の米株急落受け売り優勢に
2.新型肺炎の拡大が中国経済に影響を与えるとの懸念から主力株中心に売られる
3.為替の円高が進まず、日経平均は前日大幅安していたこともあり押し目買いも
4.後場に入ると米株価指数先物がプラス圏で推移し、これを横目に買い戻し誘発
5.引けにかけ値下がり銘柄数が急速に減少、売買代金は2営業日続けて2兆円台
日経平均・・・23215.71円 -127.8円
TOPIX・・・1692.28円 -10.29円
JPX日経400・・・15151.93円 -98.49円
日経JASDAQ・・・3872.78円 -4.67円
東証マザーズ・・・850.42円 -1.03円
米ドル円・・・108.94円 -0.11円
ユーロ/円・・・119.89円 -0.44円
NYダウ・・・28535.8円 -453.93円
NASDAQ・・・9139.31円 -175.6円
上海総合・・・2976.53円 -84.22円
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