【市況】東京株式(大引け)=461円安、FOMC議事録を嫌気し大幅続落
7日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが続き、日経平均は連日の大幅安となった。一時550円近い下げをみせる場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比461円73銭安の2万6888円57銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は11億8811万株、売買代金概算は2兆8624億円。値上がり銘柄数は173、対して値下がり銘柄数は1630、変わらずは36銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日に続きリスクオフの流れに晒された。前日の欧米株市場がほぼ全面安の展開で、米国株市場ではハイテク株への売りがかさみ、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。注目されたFOMC議事要旨(3月開催分)はバランスシートの縮小や利上げ強化などタカ派色の強い内容で、市場心理を冷やす形となった。これを受け東京市場でも半導体関連などをはじめ広範囲に売りが及んだ。中国ではゼロコロナ政策によりロックダウンが続いており、これが日本の製造業に及ぼす影響についても警戒されている。日経平均株価は前場に550円近い下げをみせた。後場は値ごろ感からの押し目買いが入り下げ渋ったものの、終値で2万7000円台を割り込んだ。プライム市場全体の9割近い銘柄が下落する状況となった。
【市況】日経平均は大幅続落、27000円割れ、米金融引き締めやコロナ懸念/相場概況
日経平均は大幅続落。6日の米国市場でNYダウは続落し、144ドル安となった。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表であく抜け感が漂いつつも、急ピッチの金融引き締めへの懸念が相場を押し下げた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで317円安からスタートすると、前場中ごろには一時26801.79円(前日比548.51円安)まで下落。新変異種が確認されるなど新型コロナウイルス感染再拡大への懸念も強まり、後場に入り日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が出ても戻りは限定的だった。
大引けの日経平均は前日比461.73円安の26888.57円となった。終値で27000円を下回るのは3月18日以来。東証プライム市場の売買高は11億8811万株、売買代金は2兆8624億円だった。業種別では、電気機器、非鉄金属、ガラス・土石製品が下落率上位で、その他も全般軟調。医薬品、水産・農林業、食料品の3業種のみ上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、欧米株安や中国懸念でリスクオフの売り継続 (4月7日)
1.日経平均は大幅続落、前日の欧米株安を受けリスクオフに
2.米ハイテク株が売られ、ナスダック総合指数の下げ目立つ
3.FOMC議事要旨はタカ派色の強い内容で市場心理冷やす
4.中国でのゼロコロナ政策によるロックダウンの影響も警戒
5.全体の9割近い銘柄が下落、2万7000円台を割り込む
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比144ドル安と続落した。米長期金利が上昇するなか、ハイテク株などが軟調となった。ただ、FOMC議事録が発表された後は下げ渋った。
東京市場では、リスク回避目的の売りが続き日経平均株価は連日の大幅安となった。一時550円近い下げをみせる場面もあった。
日経平均・・・26,888.57円 -461.73円
TOPIX・・・1,892.90円 -30.01円
JPX日経400・・・17,047.14円 -264.9円
東証マザーズ・・・789.16円 -35.19円
東証REIT指数・・・1,998.35円 -14.1円
米ドル円・・・123.87円 -0.01円
ユーロ/円・・・134.97円 0円
NYダウ・・・34,496.51円 -144.67円
NASDAQ・・・13,888.81円 -315.35円
上海総合・・・3,236.69円 -46.73円
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