【市況】東京株式(大引け)=764円安と大幅続落、原油急騰で一時2万5000円割れ目前に
7日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。ロシア産原油の禁輸思惑から時間外取引の原油価格が急騰したことが警戒された。日経平均株価は一時1000円に迫る下落となり、連日で昨年来安値を更新した。
大引けの日経平均株価は前日比764円06銭安の2万5221円41銭。東証1部の売買高概算は17億5053万株。売買代金概算は3兆7199億円となった。値上がり銘柄数は225と全体の約10%、値下がり銘柄数は1920、変わらずは35銘柄だった。
日経平均株価は一時2万5000円ライン割れ目前まで急落し、20年11月以来、1年4カ月ぶりの水準に下落した。この日の時間外取引のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限の価格が一時1バレル=130ドル台に急騰した。ブリンケン米国務長官が6日、米国と欧州同盟国がロシア産原油の禁輸について協議していると明らかにした。この原油急騰は、インフレ懸念と景気減速で日本経済にはマイナスに働くとの観測から売りが膨らんだ。ハイテク株なども売られた。
【市況】日経平均は大幅続落、一時979円安、原油高騰で懸念強まる/相場概況
日経平均は大幅続落。4日の米国市場でNYダウは続落し、179ドル安となった。ロシア軍が同日、ウクライナの原子力発電所を攻撃・制圧したことで、情勢悪化を嫌気した売りが出た。また、欧米各国がロシアからの原油輸入の禁止を検討していると伝わり、週明けの国内外市場では原油先物相場が高騰。株式市場でもスタグフレーション(景気悪化と物価高の併存)への懸念が強まり、本日の日経平均は351円安からスタートすると、前場中ごろを過ぎて一時25006.26円(前週末比979.21円安)まで下落した。
大引けの日経平均は前週末比764.06円安の25221.41円となった。2月24日に付けていた終値ベースの昨年来安値を更新。東証1部の売買高は17億5053万株、売買代金は3兆7199億円だった。業種別では、空運業、輸送用機器、繊維製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉱業、石油・石炭製品、海運業など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は10%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、原油価格急騰でリスク回避の売り優勢 (3月7日)
1.日経平均は764円安と大幅続落、一時2万5000円割れ目前
2.欧米諸国によるロシア産原油の禁輸検討で時間外のWTIが急騰
3.原油高によるインフレ拡大と景気減速懸念を懸念する売り膨らむ
4.INPEXや三菱商など資源・エネルギー関連株が買いを集める
5.レーザーテクや東エレク、日本電産などハイテク株が売られる
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比179ドル安と続落した。ウクライナ情勢の緊迫化への懸念され、景気敏感株などを中心に売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価は大幅続落。ロシア産原油の禁輸思惑から時間外取引の原油価格が急騰したことが警戒された。日経平均の下げ幅は一時1000円に迫る大幅安となり、連日で昨年来安値を更新した。
日経平均は一時2万5000円ライン割れ目前まで急落し、20年11月以来、1年4ヵ月ぶりの水準に下落した。この日の時間外取引のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限の価格が一時1バレル=130ドル台に急騰した。ブリンケン米国務長官が6日、米国と欧州同盟国がロシア産原油の禁輸について協議していると明らかにした。この原油急騰は、インフレ懸念と景気減速で日本経済にはマイナスに働くとの観測から売りが膨らんだ。ハイテク株なども売られた。
日経平均・・・25,221.41円 -764.06円
TOPIX・・・1,794.03円 -50.91円
JPX日経400・・・16,184.83円 -445.01円
日経JASDAQ・・・3,493.35円 -62.49円
東証マザーズ・・・691.95円 -32.7円
東証REIT指数・・・1,880.09円 -10.01円
米ドル円・・・115.24円 -0.21円
ユーロ/円・・・125.47円 -1.67円
NYダウ・・・33,614.80円 -179.86円
NASDAQ・・・13,313.43円 -224.5円
上海総合・・・3,372.85円 -74.79円
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