【市況】東京株式(大引け)=192円安、円高などを嫌気し利食い優勢に
5日の東京株式市場は、外国為替市場で円高に振れたことなどを背景に主力株中心に売りが優勢となり、日経平均株価は再び下値を探る展開を強いられた。
大引けの日経平均株価は前営業日比192円96銭安の3万7554円49銭と反落。プライム市場の売買高概算は16億6584万株、売買代金概算は4兆2166億円。値上がり銘柄数は567、対して値下がり銘柄数は995、変わらずは69銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方安く始まった後、先物を絡めたインデックス買いで下げ渋る場面はあったがプラス圏には切り返すことができず、その後売り直される展開となった。前日開示された米経済指標を受け米景気減速への警戒感が浮上、外国為替市場ではドルが売られ、一時1ドル=143円台を割り込む円高が重荷となった。トランプ関税に関する先行き不透明感も拭えないなか、目先利益確定を優先する動きが上値を押さえた。日経平均の3万7000円台後半から3万8000円大台近辺は滞留出来高が多く、戻り売り圧力の強さが意識されやすくなっている。ただ、値下がり銘柄数は1000には届かずプライム市場の6割強を占めるにとどまった。売買代金は3営業日連続で4兆円台をキープした。
【市況】日経平均は反落、米景気減速への警戒から売り優勢に/相場概況
前日4日の米国株式市場はまちまち。5月のADP雇用統計の結果を受けて米国経済への先行き懸念が意識されたほか、5月のISM非製造業景気指数も好不調の境目となる50を下回るネガティブサプライズとなった。米主要株価指数は好調が続く半導体株に下支えされながら、関税交渉など新たな材料待ちの状態が続き、1日を通して小動きだった。まちまちとなった米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は反落してスタート。昨日の米株式市場でダウ平均が取引終了にかけて売りに押され、5日ぶりに反落したことが東京市場の株価の重しとなるなか、前場中ごろに下げ幅を縮小する動きを見せた。ただ、前引けにかけて再度下げ幅を広げると、後場は本日安値圏で横ばい推移となった。米景気減速への警戒から円高・ドル安に振れるなか、輸出株などがさえない値動きとなったほか、週内に行われると見られる米中首脳による電話協議や関税を巡る5回目の日米協議、週末に5月の米雇用統計などの発表が予定されており、これらの結果を見極めたいとして売り手優位の状況が続いた。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、円高を背景に主力株中心に売り優勢 (6月5日)
1.日経平均は反落、円高進行などで利食い優勢に
2.低調な米経済指標受け景気減速懸念がドル売り誘発
3.先物主導で途中下げ渋るも戻し切れず売り直される
4.3万7000~3万8000円の戻り売り圧力の強さを再確認
5.防衛関連が軟調ながら、値下がり数は6割にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比91ドル安と5日ぶりに反落した。米雇用情勢と景況感の悪化を示唆する経済指標が重しとなり売りが優勢となった。
東京市場では、外国為替市場で円高に振れたことなどを背景に主力株中心に売りが優勢となり、日経平均株価は再び下値を探る展開を強いられた。
5日の東京市場は、朝方安く始まった後、先物を絡めたインデックス買いで下げ渋る場面はあったがプラス圏には切り返すことができず、その後売り直される展開となった。前日開示された米経済指標を受け米景気減速への警戒感が浮上、外国為替市場ではドルが売られ、一時1ドル=143円台を割り込む円高が重荷となった。トランプ関税に関する先行き不透明感も拭えないなか、目先利益確定を優先する動きが上値を押さえた。日経平均の3万7000円台後半から3万8000円大台近辺は滞留出来高が多く、戻り売り圧力の強さが意識されやすくなっている。ただ、値下がり銘柄数は1000には届かずプライム市場の6割強を占めるにとどまった。売買代金は3営業日連続で4兆円台をキープした。
日経平均 ・・・ 37,554.49円 -192.96円
TOPIX ・・・ 262.43円 0.25円
JPX日経400 ・・・ 2,756.47円 -28.66円
グロース250 ・・・ 24,974.21円 -258.12円
東証REIT指数 ・・・ 4,664.48円 -10.96円
米ドル円 ・・・ 143.25円 0.48円
ユーロ/円 ・・・ 163.51円 0.53円
NYダウ ・・・ 42,427.74円 -91.9円
NASDAQ ・・・ 19,460.48円 61.53円
上海総合 ・・・ 3,384.09円 7.89円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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