【市況】東京株式(大引け)=422円安と6日ぶり大幅反落、ECBの量的緩和終了を警戒
10日の東京株式市場で日経平均株価は6日ぶりに大幅反落。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の終了が決まり、欧米での金融引き締め観測が高まるなか、警戒感からの売りが膨らみ日経平均は2万8000円を割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前日比422円24銭安の2万7824円29銭。プライム市場の売買高概算は12億7253万株。売買代金概算は3兆1449億円となった。値上がり銘柄数は176と全体の約10%、値下がり銘柄数は1634、変わらずは28銘柄だった。
ECBは9日、7月に量的緩和政策を終えることを決定し、同月中に政策金利の0.25%の利上げを行う見通しを示した。量的緩和終了により欧州景気の減速懸念も浮上した。ECBの決定を受け、米長期金利が上昇しNYダウは638ドル安と急落した。この流れのなか、東京市場も軟調な値動きとなり、日経平均は3日ぶりに2万8000円を割り込んだ。東京市場は足もとで戻り歩調を強めていただけに、いったん利益確定売りも出た様子だ。特に、今晩は米5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、模様眺め気分も強まるなか下値を拾う動きは限られた。
【市況】日経平均は6日ぶり大幅反落、スタグフレーションリスク受けて一時450円安/相場概況
日経平均6日ぶり大幅反落。9日の米株式市場でNYダウは638ドル安と大幅続落。欧州中央銀行(ECB)が9月の大幅利上げを示唆したほか、インフレ見通しを大幅に引き上げた一方で経済成長率見通しを大きく引き下げたため、スタグフレーション(物価高と景気後退の併存)懸念が強まった。また5月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感から売りが加速した。ナスダック総合指数は-2.74%と大幅続落。米株安を引き継いで日経平均は250.18円安と28000円割れからスタート。朝方から売りが先行し、下げ幅は400円を超えた。今晩の米5月CPIを前に押し目買いも入りにくく、模様眺めムードが漂うなか、終日安値圏でのもみ合いが継続。午後中ごろには一時27795.17円(451.36円安)まで下落した。なお、6月限先物・オプション取引に係る特別清算指数(SQ)確定値は28122.81
大引けの日経平均は前日比422.24円安の27824.29円となった。東証プライム市場の売買高は12億7253万株、売買代金は3兆1449億円だった。セクターでは機械、精密機器、石油・石炭を筆頭に東証33業種すべてが下落した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり反落、米株急落を受け利益確定売り優勢 (6月10日)
1.日経平均は422円安と6日ぶり反落、2万8000円割れに
2.ECBは7月に量的緩和を終了し0.25%利上げ実施見通し
3.東京市場は足もとで値を戻していただけに利益確定売り膨らむ
4.レーザーテクや東エレク、アドテストなど半導体株は売り先行
5.積水ハウスは第1四半期決算が市場予想を上回り買われる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比638ドル安と大幅に続落した。米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、インフレ加速への懸念から売りが優勢となった。
東京市場では、6日ぶりに大幅反落。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の終了が決まり、欧米での金融引き締め観測が高まるなか、警戒感からの売りが膨らみ日経平均株価は2万8000円を割り込んだ。
ECBは9日、7月に量的緩和政策を終えることを決定し、同月中に政策金利の0.25%の利上げを行う見通しを示した。量的緩和終了により欧州景気の減速懸念も浮上した。ECBの決定を受け、米長期金利が上昇しNYダウは急落した。この流れのなか、東京市場も軟調な値動きとなり、日経平均は3日ぶりに2万8000円を割り込んだ。東京市場は足もとで戻り歩調を強めていただけに、いったん利益確定売りも出た様子だ。特に、今晩は米5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、模様眺め気分も強まるなか下値を拾う動きは限られた。
日経平均・・・27,824.29円 -422.24円
TOPIX・・・1,943.09円 -25.96円
JPX日経400・・・17,500.44円 -239.41円
東証マザーズ・・・687.15円 -11.97円
東証REIT指数・・・2,007.74円 -16.35円
米ドル円・・・133.96円 0.49円
ユーロ/円・・・141.12円 -1.72円
NYダウ・・・32,272.79円 -638.11円
NASDAQ・・・11,754.22円 -332.04円
上海総合・・・3,284.83円 45.87円
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