【市況】東京株式(大引け)=684円安、米金利上昇など警戒しリスク回避ムード一色
9日の東京株式市場は主力株を中心に大きく売り優勢に傾き日経平均株価は急落、700円近い急落をみせ終値としては約2カ月ぶりの安値水準に沈んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比684円22銭安の2万6319円34銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は12億6342万株、売買代金概算は2兆9545億円。値上がり銘柄数は211、対して値下がり銘柄数は1598、変わらずは28銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避ムード一色の展開となり、日経平均株価は大きく下値を試す展開を強いられた。米長期金利の上昇を背景に米国株市場でハイテク株への売りがかさんでおり、この流れが波及している。外国為替市場では1ドル=131円台まで円安が進んでいるが、きょうは輸出セクターでもこれを好感する動きはほとんどみられなかった。中国ではゼロコロナ政策による経済活動への影響が懸念されており、ウクライナ情勢の先行き不透明感も全体相場に重荷となっている。日経平均は軟調なアジア株や米株価指数先物の値動きを横目に漸次下げ幅を広げる展開で、ほぼこの日の安値圏で引けている。個別銘柄は1600近くが安くなり、これはプライム市場全体の約87%に相当する。売買代金は2兆9000億円台と3兆円台にあと一歩届かなかった。
【市況】日経平均は大幅反落、不安定な外部環境嫌気し680円安/相場概況
先週末6日の米株式市場でNYダウは続落。4月雇用統計の結果を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めへの警戒感が一段と強まった。米10年債利回りが2018年11月以来の高水準を記録するなか、ナスダック総合指数は大幅続落。こうした流れを引き継いで日経平均は298.24円安からスタート。中国経済の減速懸念も根強く、ハイテク株のほか景気敏感株も広く売られ、前場の下げ幅は660円を超えた。後場はじり安基調が続き、終盤にかけて前場安値を更新、この日の安値圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比684.22円安の26319.34円となった。東証プライムの売買高は12億6342万株、売買代金は2兆9545億円だった。セクターでは鉄鋼、空運、サービスなどが下落率上位に並んだ一方、電気・ガス、海運、石油・石炭製品の3業種が上昇となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の87%、対して値上がり銘柄は11%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、米株安や中国リスクで2ヵ月ぶりの安値 (5月9日)
1.日経平均は大幅反落、ほぼ安値引けで700円近い下げ
2.米長期金利上昇を警戒し主力株など中心にリスク回避ムード
3.中国ゼロコロナ政策の影響やウクライナ情勢なども懸念材料
4.アジア株安や軟調な米株先物の値動きを横目に下げ幅を拡大
5.円安進行も好感する動き乏しく、全体の87%の銘柄が下落
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比98ドル安と続落した。4月雇用統計で雇用の伸びが予想を上回ったことでインフレへの警戒感が強まり売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、主力株を中心に大きく売り優勢に傾き日経平均株価は急落、700円近い急落をみせ終値としては約2ヵ月ぶりの安値水準に沈んだ。
9日の東京市場は、リスク回避ムード一色の展開となり、日経平均は大きく下値を試す展開を強いられた。米長期金利の上昇を背景に米国株市場でハイテク株への売りがかさんでおり、この流れが波及している。外国為替市場では1ドル=131円台まで円安が進んでいるが、本日は輸出セクターでもこれを好感する動きはほとんどみられなかった。中国ではゼロコロナ政策による経済活動への影響が懸念されており、ウクライナ情勢の先行き不透明感も全体相場に重荷となっている。日経平均は軟調なアジア株や米株価指数先物の値動きを横目に漸次下げ幅を広げる展開で、ほぼこの日の安値圏で引けている。個別銘柄は1600近くが安くなり、これはプライム市場全体の約87%に相当する。売買代金は2兆9000億円台と3兆円台にあと一歩届かなかった。
日経平均・・・26,319.34円 -684.22円
TOPIX・・・1,878.39円 -37.52円
JPX日経400・・・16,914.91円 -347.67円
東証マザーズ・・・652.48円 -21.7円
東証REIT指数・・・1,975.11円 -18.19円
米ドル円・・・130.83円 0.32円
ユーロ/円・・・138.17円 0.88円
NYダウ・・・32,899.37円 -98.6円
NASDAQ・・・12,144.66円 -173.02円
上海総合・・・3,004.14円 2.58円
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