【市況】東京株式(大引け)=205円安、9連騰の反動で利益確定売りが優勢に
28日の東京株式市場は、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は久しぶりに下落に転じ、2万8000円大台を下回った。
大引けの日経平均株価は前営業日比205円95銭安の2万7943円89銭と10日ぶり反落。東証1部の売買高概算は11億1024万株、売買代金概算は2兆5820億円。値上がり銘柄数は795、対して値下がり銘柄数は1275、変わらずは111銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株を中心に終始軟調な地合いとなった。日経平均株価は朝方から売りに押され、一時340円近い下げをみせた。前週末の米国株市場ではNYダウが上昇したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら安く引けており、東京市場でも目先利益確定を急ぐ動きが優勢となった。米長期金利の急上昇を背景に外国為替市場で1ドル=123円台まで円安が進行、これが主力輸出株にはポジティブ材料となったものの、上値を積極的に買う動きにはつながらなかった。中国では新型コロナウイルスの感染拡大が顕著となり、上海がきょうから事実上ロックダウンされる形となり、これが嫌気された面もある。3月期末を目前に配当権利取りの動きが期待されたものの、きょうは高配当利回りの海運株などが安かったほか、値がさの半導体関連株なども売られ日経平均を押し下げた。
【市況】日経平均は10日ぶり反落、米金利上昇や上海ロックダウンが重し/相場概況
日経平均は10日ぶり反落。25日の米国市場でNYダウは続伸し、153ドル高となった。一方、利上げ観測が一段と強まったことで10年物国債利回りが一時2.5%まで上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落。また、中国・上海市がロックダウン(都市封鎖)を始めたと伝わったこともあり、週明けの日経平均は65円安からスタートすると、前場中ごろに一時27812.67円(前週末比337.17円安)まで下落した。日銀の「指し値オペ(公開市場操作)」実施通知を受けて下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
大引けの日経平均は前週末比205.95円安の27943.89円となった。東証1部の売買高は11億1024万株、売買代金は2兆5820億円だった。業種別では、非鉄金属、海運業、サービス業が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品、空運業、保険業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は36%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 10日ぶり反落、主力株を中心に利益確定売りが優勢 (3月28日)
1.日経平均は10日ぶり反落、連騰の反動で利益確定売り優勢
2.米株市場では長期金利上昇を背景にハイテク株の一角が軟調
3.新型コロナ感染拡大で中国・上海などでのロックダウン嫌気
4.3月期末を目前にした配当権利取りの買いも効果は限定的に
5.急速な円安は輸出株に好材料ながら積極買いにはつながらず
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比153ドル高と続伸した。原油価格や金利の上昇を受け、石油株や金融株が値を上げた。
週明けの東京市場では、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は10日ぶりに下落に転じ、2万8000円大台を下回った。
28日の東京市場は、主力株を中心に終始軟調な地合いとなった。日経平均は朝方から売りに押され、一時340円近い下げをみせた。前週末の米国株市場ではNYダウが上昇したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら安く引けており、東京市場でも目先利益確定を急ぐ動きが優勢となった。米長期金利の急上昇を背景に外国為替市場で1ドル=123円台まで円安が進行、これが主力輸出株にはポジティブ材料となったものの、上値を積極的に買う動きにはつながらなかった。中国では新型コロナウイルスの感染拡大が顕著となり、上海が本日から事実上ロックダウンされる形となり、これが嫌気された面もある。3月期末を目前に配当権利取りの動きが期待されたものの、きょうは高配当利回りの海運株などが安かったほか、値がさの半導体関連株なども売られ日経平均を押し下げた。
日経平均・・・27,943.89円 -205.95円
TOPIX・・・1,973.37円 -8.1円
JPX日経400・・・17,813.95円 -79.78円
日経JASDAQ・・・3,643.15円 -15.78円
東証マザーズ・・・732.58円 -28.6円
東証REIT指数・・・1,991.52円 29.3円
米ドル円・・・124.04円 2.31円
ユーロ/円・・・136.03円 1.86円
NYダウ・・・34,861.24円 153.3円
NASDAQ・・・14,169.29円 -22.53円
上海総合・・・3,214.50円 2.26円
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