【市況】東京株式(大引け)=173円安、利益確定の売りで9日ぶり反落
9日の東京株式市場は利益確定の売りが出て日経平均は反落となった。後場は3万円台を下回って推移する時間が長かったが、引け際に下げ幅を縮小し大台を維持して着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比173円02銭安の3万8円19銭と9日ぶり反落。東証1部の売買高概算は12億6035万株、売買代金概算は3兆761億円。値上がり銘柄数は706、対して値下がり銘柄数は1363、変わらずは120銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から売り優勢の展開。日経平均は前日まで8営業日で2500円以上の上昇をみせていたこともあり、その反動が出た。前日の欧米株市場が総じて軟調な動きで、米国株市場では新型コロナウイルス感染再拡大の影響で景気回復ペースが鈍化するとの警戒感に加え、FRBによるテーパリング前倒しを意識した売りで主要3指数ともに軟調だった。香港株市場が軟調に推移したことが買いを手控えさせたほか、あすのメジャーSQ算出を控え、買い戻しが一巡したとの思惑も上値を重くした。一方、新政権による経済対策への期待感などを背景に下値では押し目買いが入り、下げ幅も限定的なものにとどまった。もっとも業種別では電力株が一極集中的に買われたものの、33業種中で値上がりはわずか4業種にとどまっている。
【市況】日経平均は9日ぶり反落、海外株安が重し、終値は3万円台維持/相場概況
日経平均は9日ぶり反落。8日の欧州市場は全般軟調で、米国市場でもNYダウが3日続落して68ドル安となった。各中央銀行の量的緩和の縮小観測や景気減速を警戒した売りが出た。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで222円安からスタートすると、中国当局によるゲーム大手への規制強化を懸念して香港株が軟調だったこともあり、後場に29909.92円(前日比271.29円安)まで下落する場面があった。ただ、自民党総裁選に向けた次期政権への期待が相場を下支えし、終値では3万円台を維持した。
大引けの日経平均は前日比173.02円安の30008.19円となった。東証1部の売買高は12億6035万株、売買代金は3兆0761億円だった。業種別では、空運業、ゴム製品、機械が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、電気・ガス業、食料品、不動産業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は32%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 9日ぶり反落、利益確定売りも下げ幅は限定的 (9月9日)
1.日経平均は9日ぶり反落、大引けはかろうじて3万円台維持
2.前日までの急騰の反動で利益確定売りも下げ幅は限定的に
3.米国株市場は景気減速とテーパリング前倒しの懸念が共存
4.メジャーSQ算出を前にした買い戻し一巡との思惑も浮上
5.33業種中で値上がりは4業種のみだが電力株の上昇際立つ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比68ドル安と3日続落した。新型コロナウイルス感染拡大による景気への下押し懸念や、FRBによるテーパリング(量的緩和縮小)に向けた不透明感も相場の上値を抑えた。
東京市場では、利益確定の売りが出て日経平均株価は反落となった。後場は3万円台を下回って推移する時間が長かったが、引け際に下げ幅を縮小し大台を維持して着地した。
9日の東京市場は、朝方から売り優勢の展開。日経平均は前日まで8営業日で2500円以上の上昇をみせていたこともあり、その反動が出た。前日の欧米株市場が総じて軟調な動きで、米国株市場では新型コロナウイルス感染再拡大の影響で景気回復ペースが鈍化するとの警戒感に加え、FRBによるテーパリング前倒しを意識した売りで主要3指数ともに軟調だった。香港株市場が軟調に推移したことが買いを手控えさせたほか、明日のメジャーSQ算出を控え、買い戻しが一巡したとの思惑も上値を重くした。一方、新政権による経済対策への期待感などを背景に下値では押し目買いが入り、下げ幅も限定的なものにとどまった。もっとも業種別では電力株が一極集中的に買われたものの、33業種中で値上がりはわずか4業種にとどまっている。
日経平均・・・30008.19円 -173.02円
TOPIX・・・2064.93円 -14.68円
JPX日経400・・・18666.18円 -145.37円
日経JASDAQ・・・4062.41円 -3.28円
東証マザーズ・・・1149.57円 -8.26円
東証REIT指数・・・2133.81円 -10.77円
米ドル円・・・109.93円 -0.31円
ユーロ/円・・・130.02円 -0.4円
NYダウ・・・35031.07円 -68.93円
NASDAQ・・・15286.63円 -87.69円
上海総合・・・3693.12円 17.94円
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