【市況】東京株式(大引け)=264円安、欧米株安受けリスク回避の売り圧力続く
20日の東京株式市場はリスクオフの流れが継続し日経平均株価は5日続落で2万7000円台前半まで水準を切り下げ、約半年ぶりの安値に沈んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比264円58銭安の2万7388円16銭と5日続落。東証1部の売買高概算は10億8646万株、売買代金概算は2兆3941億円。値上がり銘柄数は441、対して値下がり銘柄数は1656、変わらずは95銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の欧米株市場が軒並み軟調だったことを受けリスクを回避する売り圧力が継続。押し目買いニーズも限定的で、日経平均は2万7300円台まで売り込まれた。米長期金利が1.2%台割れと急低下し、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で1ドル=109円台半ばまで急速にドル安・円高が進んだことが嫌気された。また、新型コロナウイルスのインド型変異株であるデルタ株の感染拡大が懸念され、景気敏感株を中心に売りが優勢だった。前場は半導体関連の一角が買われたことなどを背景に下げ渋ったものの、買いが続かず後場は再び下げ幅を広げた。業種別では東証33業種中で精密と食料品を除く31業種が安く、個別ベースでも東証1部全体の75%強の銘柄が下落するなど地合いの悪さが際立った。
【市況】日経平均は5日続落、1月以来の安値、米株急落でリスク回避/相場概況
日経平均は5日続落。19日の米国市場でNYダウは大幅に続落し、725ドル安となった。世界的に新型コロナウイルスのデルタ株が流行しており、リスク回避ムードが広がった。米10年物国債利回りは1.2%を割り込み、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)も節目の20を上回った。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで300円安からスタートすると、前場中ごろには一時27330.15円(前日比322.59円安)まで下落。下値では個人投資家の押し目買いも入ったが、週後半の連休を前に戻りは限定的だった。
大引けの日経平均は前日比264.58円安の27388.16円となった。終値としては1月6日以来の安値水準となる。東証1部の売買高は10億8646万株、売買代金は2兆3941億円だった。業種別では、鉱業、不動産業、非鉄金属が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは精密機器と食料品の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は20%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日続落、欧米株安を受けリスク回避の流れが継続 (7月20日)
1.日経平均は5日続落となり約半年ぶりの安値水準に沈む
2.前日の欧米株市場が軒並み安でリスク回避の売りが強まる
3.新型コロナのデルタ株感染拡大が続き、景気敏感株に売り
4.米長期金利が1.2%割れと急低下、為替は円高に振れ逆風に
5.後場売り直される展開で東証1部の75%の銘柄が値を下げる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比725ドル安と大幅に続落した。新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の世界的な感染拡大が警戒された。
東京市場では、リスクオフの流れが継続し日経平均株価は5日続落で2万7000円台前半まで水準を切り下げ、約半年ぶりの安値に沈んだ。
20日の東京市場は、前日の欧米株市場が軒並み軟調だったことを受けリスクを回避する売り圧力が継続。押し目買いニーズも限定的で、日経平均は2万7300円台まで売り込まれた。米長期金利が1.2%台割れと急低下し、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で1ドル=109円台半ばまで急速にドル安・円高が進んだことが嫌気された。また、新型コロナウイルスのインド型変異株であるデルタ株の感染拡大が懸念され、景気敏感株を中心に売りが優勢だった。前場は半導体関連の一角が買われたことなどを背景に下げ渋ったものの、買いが続かず後場は再び下げ幅を広げた。業種別では東証33業種中で精密と食料品を除く31業種が安く、個別ベースでも東証1部全体の75%強の銘柄が下落するなど地合いの悪さが際立った。
日経平均・・・27388.16円 -264.58円
TOPIX・・・1888.89円 -18.24円
JPX日経400・・・16994.25円 -157.71円
日経JASDAQ・・・3953.54円 -17.54円
東証マザーズ・・・1128.7円 -8.29円
東証REIT指数・・・2144.21円 -11.16円
米ドル円・・・109.58円 -0.26円
ユーロ/円・・・129.23円 -0.15円
NYダウ・・・33962.04円 -725.81円
NASDAQ・・・14274.98円 -152.25円
上海総合・・・3536.79円 -2.33円
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