【市況】東京株式(大引け)=229円安、決算発表本格化を前に利益確定売り圧力強まる
週明け12日の東京株式市場は主力株に利益確定の売りがかさみ日経平均株価は反落。軟調な米株先物を横にらみに下値を探る動きとなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比229円33銭安の2万9538円73銭と反落。東証1部の売買高概算は9億5429万株、売買代金概算は2兆635億4000万円。値上がり銘柄数は1292、対して値下がり銘柄数は811、変わらずは87銘柄だった。
きょうの東京市場は、寄り付きは高く始まったがその後は漸次下値を探る展開。前週末の米国株市場でNYダウが最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も上昇したことでリスク選好ムードだったが、3万円近辺では戻り売り圧力の強さが改めて意識された。発表された経済指標などから米国景気は引き続き好調であることが確認され、警戒された米長期金利も落ちついた動きにある。しかし、国内ではワクチン普及の遅れが警戒され、3月決算企業の決算発表本格化を前に、買いポジションを低めておこうとする動きが顕在化した。日経平均は途中下げ渋る場面もあったが、戻り足に転じる強さはなく次第安に。大引けにかけては売り直され安値引けとなった。ただし、小型株は買われる銘柄も多く、東証1部の値上がり数は全体の約6割を占めた。
【市況】日経平均は反落、安川電急落で業績見極めムード、海外株安も/相場概況
日経平均は反落。9日の米国市場でNYダウは3日続伸し、297ドル高となった。バイデン政権のインフラ投資計画や新型コロナウイルスのワクチン普及、金融緩和維持への期待から、S&P500指数とともに過去最高値を更新。週明けの日経平均もこうした流れを引き継いで106円高からスタートしたが、先週末に決算発表した安川電<6506>が急落したことで、「企業業績を見極めたい」との思惑とともに利益確定売りが広がった。海外株安も重しとなって前場中ごろを過ぎると値を崩し、この日の安値で取引を終えた。
大引けの日経平均は前週末比229.33円安の29538.73円となった。東証1部の売買高は9億5429万株、売買代金は2兆0635億円と1月18日以来の低水準だった。業種別では、海運業、非鉄金属、その他金融業が下落率上位だった。一方、倉庫・運輸関連業、電気・ガス業、鉄鋼が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は59%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、ワクチン普及の遅れや決算本格化を警戒 (4月12日)
1.日経平均は反落、主力銘柄を中心に利食い圧力強まる
2.米株市場はダウ最高値でナスダックも堅調だが引き継げず
3.ワクチン普及の遅れと企業の決算本格化を警戒し上値重い
4.途中下げ渋るも大引けにかけて売り直され結局安値引けに
5.個別では中小型株買われ、上昇銘柄は全体の6割を占める
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比297ドル高と3日続伸した。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大に伴う、経済正常化に向けた期待は強く、景気敏感株中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、主力株に利益確定の売りがかさみ日経平均株価は反落。軟調な米株先物を横にらみに下値を探る動きとなった。
12日の東京市場は、寄り付きは高く始まったがその後は漸次下値を探る展開。前週末の米国株市場でNYダウが最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も上昇したことでリスク選好ムードだったが、3万円近辺では戻り売り圧力の強さが改めて意識された。発表された経済指標などから米国景気は引き続き好調であることが確認され、警戒された米長期金利も落ちついた動きにある。しかし、国内ではワクチン普及の遅れが警戒され、3月決算企業の決算発表本格化を前に、買いポジションを低めておこうとする動きが顕在化した。日経平均は途中下げ渋る場面もあったが、戻り足に転じる強さはなく次第安に。大引けにかけては売り直され安値引けとなった。ただし、小型株は買われる銘柄も多く、東証1部の値上がり数は全体の約6割を占めた。
日経平均・・・29538.73円 -229.33円
TOPIX・・・1954.59円 -4.88円
JPX日経400・・・17600.41円 -65.92円
日経JASDAQ・・・3941.94円 -10.52円
東証マザーズ・・・1215.97円 -28.42円
東証REIT指数・・・2044.65円 -11.5円
米ドル円・・・109.33円 -0.17円
ユーロ/円・・・130.22円 -0.05円
NYダウ・・・33800.6円 297.03円
NASDAQ・・・13900.18円 70.87円
上海総合・・・3412.94円 -37.72円
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