【市況】東京株式(大引け)=223円安、金利上昇と円高が重荷も個別株物色は旺盛
29日の東京株式市場は半導体など主力ハイテク株が売られ日経平均株価は下値を試す展開となったが、個別株の物色意欲は旺盛でTOPIXは上昇して引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比223円47銭安の5万0526円92銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は16億9678万株、売買代金概算は4兆3310億円。値上がり銘柄数は986、対して値下がり銘柄数は553、変わらずは38銘柄だった。
きょうの東京市場は、足もとで長期金利が再び上昇基調となるなか、半導体関連の主力銘柄などにポジション調整の売りが出て日経平均は下値を探った。朝方開示された日銀金融政策決定会合(今月開催分)の「主な意見」がタカ派寄りの内容であったとの見方が強まり、朝方に為替が円高方向に振れるなか、日経平均も先物主導で下げ幅を広げた。前週は週間で1200円以上の上昇をみせていたこともあり、主力株の上値を買い進む動きは限定的だった。もっとも、個別株物色は活発で下値を売り込む地合いともならなかった。業種別では非鉄株に高い銘柄が目立ったほか商社株も上昇し、33業種中で過半の18業種が上昇した。個別銘柄の上昇は1000近くに達し、全体の6割以上を占めている。なお、TOPIXは小幅ながら3日続伸となった。
【市況】日経平均は反落、市場参加者限られるなか軟調もみ合い展開/相場概況
前週末26日の米国株式市場はやや軟調に推移。クリスマス祭日明けで材料乏しく、寄り付き後、まちまち。金利高や地政学的リスクの上昇を警戒し、ダウは下落した。ナスダックは、エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、終日底堅く推移したが、プラス圏を維持できず。米株市場を横目に、29日の日経平均は反落でスタート。やや売りが先行した後は、終日50500円付近で軟調もみ合い展開となった。2025年相場もあと2営業日となるなか、市場参加者は限られていた。値がさハイテク株などの主力どころが弱く始まったこともあり、寄り付き後に下げ幅を広げたが、その後は下げ渋った。そのほか、日本銀行の利上げ継続が意識され、一時円高・ドル安が進行したことも相場の重荷となった。なお、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談については、和平案に絡んだ領土問題で合意に至らなかったと伝わっている。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、主力ハイテク株が売られる (12月29日)
1.日経平均は3日ぶり反落、半導体株安などが足を引っ張る
2.朝方開示された日銀の「主な意見」はタカ派寄りとの見方
3.長期金利上昇と為替の円高が、ハイテク銘柄の重荷となる
4.日経平均は前週に週間1200円以上の上昇、反動が出た形に
5.個別株物色は活発、非鉄や商社株など1000近い銘柄が上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前営業日比20ドル安と6日ぶりに小反落した。積極的にポジションを傾ける姿勢は広がらず、利益確定目的の売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、半導体など主力ハイテク株が売られ日経平均株価は下値を試す展開となったが、個別株の物色意欲は旺盛でTOPIXは上昇して引けた。
29日の東京市場は、足もとで長期金利が再び上昇基調となるなか、半導体関連の主力銘柄などにポジション調整の売りが出て日経平均は下値を探った。朝方開示された日銀金融政策決定会合(今月開催分)の「主な意見」がタカ派寄りの内容であったとの見方が強まり、朝方に為替が円高方向に振れるなか、日経平均も先物主導で下げ幅を広げた。前週は週間で1200円以上の上昇をみせていたこともあり、主力株の上値を買い進む動きは限定的だった。もっとも、個別株物色は活発で下値を売り込む地合いともならなかった。業種別では非鉄株に高い銘柄が目立ったほか商社株も上昇し、33業種中で過半の18業種が上昇した。個別銘柄の上昇は1000近くに達し、全体の6割以上を占めている。なお、TOPIXは小幅ながら3日続伸となった。
日経平均 ・・・ 50,526.92円 -223.47円
TOPIX ・・・ 3,426.52円 3.46円
JPX日経400 ・・・ 30,854.42円 12.8円
グロース250 ・・・ 682.54円 4.81円
東証REIT指数 ・・・ 2,021.77円 -4.89円
米ドル円 ・・・ 156.34円 -0.23円
ユーロ/円 ・・・ 184.17円 -0.13円
NYダウ ・・・ 48,710.97円 -20.19円
NASDAQ ・・・ 23,593.09円 -20.21円
上海総合 ・・・ 3,832.67円 7.86円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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