【市況】東京株式(大引け)=453円安と続落、米オラクルが時間外で急落し心理冷やす
11日の東京株式市場で日経平均株価は朝高後に下げに沈む展開。決算発表後の米オラクル<ORCL>の株価が時間外で急落したことが投資家心理を冷やした。先物売りで軟化し、5万円を下回る場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比453円98銭安の5万0148円82銭と続落。プライム市場の売買高概算は20億933万株、売買代金概算は5兆3942億円。値上がり銘柄数は207、対して値下がり銘柄数は1361、変わらずは39銘柄だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場のコンセンサス通り0.25%の利下げを決めた。あわせて準備金供給維持を目的に短期国債の買い入れ方針も公表。流動性相場が継続するとの思惑から同日の米主要株価3指数はそろって上昇した。米国株高を支援材料として東京市場では日経平均は上昇スタートとなったが、オラクルの25年9~11月期決算は売上高が市場予想に届かず、設備投資額が増加する見通しが示されたこともあって、同社株が時間外取引で急落。AI関連株の先高期待に水を差す格好となった。AIデータセンターの整備に向けた「スターゲート」計画で連携するソフトバンクグループ<9984>が大幅安となり、日経平均を押し下げた。米株価指数先物が時間外取引で下落し、FOMC後に為替相場がややドル安・円高方向に振れたことも日本株には重荷となった。東京市場は翌日がメジャーSQ(特別清算指数)の算出日となるが、きょう後場の寄り付き後には仕掛け的な先物売りがかさみ、日経平均は一時5万円を下回った。もっとも下値を探る姿勢は限られ、終値5万円台は維持した。プライム市場の値下がり銘柄は全体の85%。東証株価指数(TOPIX)は4日ぶりに反落した。
【市況】日経平均は続落、米株高も材料出尽くしで売り優勢/相場概況
前日10日の米国株式市場は上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想通り3会合連続で0.25%の利下げを決定後、ダウは上げ幅拡大、またナスダックはプラスに転じた。FOMCメンバーによる政策金利の見通しは、前回同様2026年に1回(0.25%)の利下げが行われるとの見通しが示された。パウエル議長は会見で「雇用の下振れリスクは最近上昇した模様」とし、「インフレリスクは上方向に傾いている」と述べ、「金融政策の道筋は前もって決めず会合ごとに決定を下す」との姿勢を示した。市場では思ったほどタカ派寄りではないとの見方から買い安心が広がり、ダウ、ナスダックともに上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇、食・生活必需品小売が下落した。米株式市場の動向を横目に、11日の日経平均は反発して取引を開始した。寄り付き後は前日の米株高や円安・ドル高の動きを背景に買いが先行し、一時上昇幅を広げる場面もあった。ただ、前日の米国株の上昇や利益確定売りが出やすい局面もあり、取引には方向感に欠ける値動きとなった。為替市場は円安基調で推移し、輸出関連株への買いが意識される一方、景気敏感株を中心に戻り待ちの売りが進み、後場には下げ幅を広げる形で大引けを迎えた。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、FOMC無難通過も先物売りに押される (12月11日)
1.日経平均は続落、朝高後下げ転換
2.決算発表の米オラクルは時間外で急落
3.FOMC無難通過はやや円高に
4.ソフトバンクG大幅安で指数押し下げ
5.先物売りで一時5万円割れも下げ渋る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比497ドル高と3日ぶりに反発した。FRBによる利下げ決定が好感され、幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は朝高後に下げに沈む展開。決算発表後の米オラクル<ORCL>の株価が時間外で急落したことが投資家心理を冷やした。先物売りで軟化し、5万円を下回る場面もあった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場のコンセンサス通り0.25%の利下げを決めた。あわせて準備金供給維持を目的に短期国債の買い入れ方針も公表。流動性相場が継続するとの思惑から同日の米主要株価3指数はそろって上昇した。米国株高を支援材料として東京市場では日経平均は上昇スタートとなったが、オラクルの25年9~11月期決算は売上高が市場予想に届かず、設備投資額が増加する見通しが示されたこともあって、同社株が時間外取引で急落。AI関連株の先高期待に水を差す格好となった。AIデータセンターの整備に向けた「スターゲート」計画で連携するソフトバンクグループ<9984>が大幅安となり、日経平均を押し下げた。米株価指数先物が時間外取引で下落し、FOMC後に為替相場がややドル安・円高方向に振れたことも日本株には重荷となった。東京市場は翌日がメジャーSQ(特別清算指数)の算出日となるが、本日後場の寄り付き後には仕掛け的な先物売りがかさみ、日経平均は一時5万円を下回った。もっとも下値を探る姿勢は限られ、終値5万円台は維持した。プライム市場の値下がり銘柄は全体の85%。東証株価指数(TOPIX)は4日ぶりに反落した。
日経平均 ・・・ 50,148.82円 -453.98円
TOPIX ・・・ 3,357.24円 -31.78円
JPX日経400 ・・・ 30,418.61円 -244.93円
グロース250 ・・・ 653.07円 -14.61円
東証REIT指数 ・・・ 1,963.01円 -6.7円
米ドル円 ・・・ 155.79円 -0.22円
ユーロ/円 ・・・ 182.50円 0.02円
NYダウ ・・・ 48,057.75円 497.46円
NASDAQ ・・・ 23,654.15円 77.67円
上海総合 ・・・ 3,873.31円 -27.17円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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