【市況】東京株式(大引け)=477円高、円安好感し半導体主力株への買いで3日ぶり急反発
16日の東京株式市場は大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は3日ぶりに急反発、終値で3万8300円台まで水準を切り上げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比477円08銭高の3万8311円33銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は16億60万株、売買代金概算は4兆712億円。値上がり銘柄数は1132、対して値下がり銘柄数は432、変わらずは64銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好の地合いに終始した。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウが一時900ドル近い下げをみせるなど、リスク回避ムードの強い地合いだったが、東京市場は一転して先物を絡めた買い戻しで、日経平均は大きく切り返す展開に。イスラエルによるイランへの軍事攻撃とイラン側からの報復攻撃など、中東での地政学リスクが強く意識されるなかも、前週末に先駆して調整を入れていた東京市場は買い戻しが優勢となった。外国為替市場でドル安・円高に歯止めがかかったことで、輸出セクターに追い風となったが、特に半導体関連の主力銘柄への買いが顕著で全体相場押し上げに寄与した。プライム市場全体のほぼ70%の銘柄が上昇した。売買代金は今一つ盛り上がらなかったものの、フシ目の4兆円台はキープした。
【市況】日経平均は大幅反発、円安進行でじり高基調に/相場概況
前週末13日の米国市場は軟調に推移。イスラエルのイラン空爆を受け中東情勢悪化を警戒した売りが加速。その後、ミシガン大消費者信頼感指数の改善や期待インフレ率の低下を好感して売りが一段落したが、中盤にかけてイランによるイスラエル報復ミサイル攻撃開始を受けて再び売りが加速した。イスラエルが市民を対象にしたイランの報復攻撃を「レッドラインを超えた」と非難したため状況悪化を警戒し、終盤にかけ下げ幅を拡大。米株式市場の動向を横目に、6月16日の日経平均は前営業日比222.61円高の38056.86円と反発してスタートした。朝方の買い一巡後は前引けにかけて上値の重い展開となっていたが、後場からはじりじりと上げ幅を広げて本日高値付近で取引を終了した。中東情勢を巡る警戒感は依然として残るものの、外国為替市場で朝方から円安方向に振れていたことが追い風となった。また、トランプ米大統領がG7サミット期間中に新たな貿易合意を結ぶ可能性を示唆したと伝わるなか、リバウンド狙いの買いも入った可能性がある。
【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり急反発、半導体関連中心に買い優勢 (6月16日)
1.日経平均は3日ぶり急反発、欧米株安でもリスク選好
2.中東有事受け前週末のNYダウが一時900ドル近い急落
3.イスラエルがイラン核施設攻撃、地政学リスク高まる
4.為替市場での円高一服などで先物などに買い戻し誘発
5.半導体株の戻り顕著、全体売買代金は4兆円にとどまる
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比769ドル安と反落した。中東情勢の緊迫化を受け、リスク回避の売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は3日ぶりに急反発、終値で3万8300円台まで水準を切り上げた。
16日の東京市場は、リスク選好の地合いに終始した。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウが一時900ドル近い下げをみせるなど、リスク回避ムードの強い地合いだったが、東京市場は一転して先物を絡めた買い戻しで、日経平均は大きく切り返す展開に。イスラエルによるイランへの軍事攻撃とイラン側からの報復攻撃など、中東での地政学リスクが強く意識されるなかも、前週末に先駆して調整を入れていた東京市場は買い戻しが優勢となった。外国為替市場でドル安・円高に歯止めがかかったことで、輸出セクターに追い風となったが、特に半導体関連の主力銘柄への買いが顕著で全体相場押し上げに寄与した。プライム市場全体のほぼ70%の銘柄が上昇した。売買代金は今一つ盛り上がらなかったものの、フシ目の4兆円台はキープした。
日経平均 ・・・ 38,311.33円 477.08円
TOPIX ・・・ 265.73円 2.28円
JPX日経400 ・・・ 2,777.13円 20.66円
グロース250 ・・・ 25,206.98円 197.9円
東証REIT指数 ・・・ 4,687.94円 25.37円
米ドル円 ・・・ 144.11円 0円
ユーロ/円 ・・・ 166.93円 0.52円
NYダウ ・・・ 42,197.79円 -769.83円
NASDAQ ・・・ 19,406.82円 -255.66円
上海総合 ・・・ 3,388.72円 11.73円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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