【市況】東京株式(大引け)=313円安、米株安と円高を嫌気し3万7000円割れ
22日の東京株式市場は終始売り優勢の地合いで、日経平均株価は続落しフシ目の3万7000円台を終値で割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比313円11銭安の3万6985円87銭と続落。プライム市場の売買高概算は16億7379万株、売買代金概算は4兆935億円。値上がり銘柄数は510、対して値下がり銘柄数は1067、変わらずは55銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米株安を引き継いでリスク回避の展開を強いられた。米国株市場では、米長期金利の上昇を警戒する動きが強まり、NYダウは一時900ドル近く下げる場面があった。トランプ米大統領が掲げる大型減税政策を背景に米財政悪化懸念が金利高に反映されている。また、イスラエルとイランの対立先鋭化で地政学リスクも手控えムードを助長した。東京市場では外国為替市場で1ドル=143円台前半まで円高が進行したことも、輸出セクター中心にネガティブ材料となっている。日経平均は一時440円あまりの大幅安となる場面もあったが、その後は下げ渋った。値下がり銘柄数は1000を超えプライム市場全体の65%を占めた。売買代金も盛り上がりを欠いたが、フシ目の4兆円台はかろうじてキープした。
【市況】日経平均は続落、37000円割れも個別では下値を拾う動き/相場概況
21日の米国株式市場は続落。ダウ平均は816.80ドル安の41860.44ドル、ナスダックは270.07ポイント安の18872.64で取引を終了した。長期金利上昇を嫌気した売りが先行し、寄り付き後、下落。欧州中央銀行(ECB)が21日発表した金融安定報告で、米トランプ大統領の関税政策で米国資産のリスクに対する投資家の懸念が強まり、世界の金融システムにさらなる衝撃を与える可能性があると指摘。また審議中の減税法案を巡り、財政悪化懸念が広がり、長期金利が一段高、午後下げ幅を拡大した。ダウは管理医療会社ユナイテッドヘルスの下落も重しとなった。ナスダックはアルファベットの上昇を追い風に一時プラスに転じるも買いの勢いは続かず下落して終了。米国金融市場はトリプル安となった。
米トリプル安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は5月8日以来となる37000円台を割り込む展開に。米国経済への懸念等が意識されて積極的な買いが入りにくかったことで、後場下げ幅を広げる動きは見られたが、個別株では下値を拾う動きが一部見られたことから、日経平均は37000円水準で取引を終えた。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や円高で3万7000円台割れ (5月22日)
1.日経平均は続落、米株安と円高進行を嫌気する展開に
2.前日のNYダウは金利上昇を警戒、一時900ドル弱下落
3.為替は1ドル=143円台前半まで円が買われ逆風材料に
4.イスラエルとイランの対立激化で地政学リスクも重荷
5.下げ渋るも3万7000円台割れ、売買代金4兆円台は維持
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比816ドル安と続落した。財政悪化を巡る懸念や長期金利の上昇が嫌気され売りが優勢となった。
東京市場では、終始売り優勢の地合いで、日経平均株価は続落しフシ目の3万7000円台を終値で割り込んだ。
22日の東京市場は、前日の米株安を引き継いでリスク回避の展開を強いられた。米国株市場では、米長期金利の上昇を警戒する動きが強まり、NYダウは一時900ドル近く下げる場面があった。トランプ米大統領が掲げる大型減税政策を背景に米財政悪化懸念が金利高に反映されている。また、イスラエルとイランの対立先鋭化で地政学リスクも手控えムードを助長した。東京市場では外国為替市場で1ドル=143円台前半まで円高が進行したことも、輸出セクター中心にネガティブ材料となっている。日経平均は一時440円あまりの大幅安となる場面もあったが、その後は下げ渋った。値下がり銘柄数は1000を超えプライム市場全体の65%を占めた。売買代金も盛り上がりを欠いたが、フシ目の4兆円台はかろうじてキープした。
日経平均 ・・・ 36,985.87円 -313.11円
TOPIX ・・・ 258.24円 -1.57円
JPX日経400 ・・・ 2,717.09円 -15.79円
グロース250 ・・・ 24,657.48円 -125.11円
東証REIT指数 ・・・ 4,532.10円 -13.91円
米ドル円 ・・・ 143.36円 -0.29円
ユーロ/円 ・・・ 162.12円 -0.64円
NYダウ ・・・ 41,860.44円 -816.8円
NASDAQ ・・・ 18,872.64円 -270.07円
上海総合 ・・・ 3,380.18円 -7.38円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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