【市況】東京株式(大引け)=366円安、半導体関連など売られるも値上がり数は約8割占める
27日の東京株式市場は朝方日経平均株価が高く始まったのも束の間、急速に値を消し下値を探る展開に。再びフシ目の4万円大台から遠のく格好となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比366円18銭安の3万9565円80銭と続落。プライム市場の売買高概算は17億9165万株、売買代金概算は4兆4651億円。値上がり銘柄数は1280、対して値下がり銘柄数は324、変わらずは37銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は先物主導で日経平均が4万円大台を回復してのスタートとなった。しかし、その後は急速に値を消しマイナス圏に沈み、3万9500円台まで押し返された。リスク回避ムードは一部の主力値がさ株に集中し、売買代金上位の半導体製造装置や電線株への利益確定売り圧力が際立った。前週末の米国株市場で半導体セクターが軟調だったことに加え、中国新興AI企業が低コストで高性能の新たなAIモデルを開発したことを米メディアが報じ、AI向け最先端半導体に対するニーズが急減速するとの思惑が関連株への売りに反映された。もっとも業種別の騰落では33業種中28業種が上昇、個別でも値上がり銘柄数が1280と全体の78%を占めている。なお、TOPIXは小幅ながら上昇して引けた。
【市況】日経平均は続落、中国AI報道による値がさ半導体株の大幅安が影響/相場概況
24日の米国市場でダウ平均は140.82ドル安の44424.25ドル、ナスダックは99.38ポイント安の19954.30で取引を終了。まちまちで寄り付いたのち、ボーイングの下落が相場を圧迫し下落に転じた。1月サービス業PMIに加えて、1月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回り、低調な成長を警戒した売りに加え、主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感も更なる重しとなり、終日軟調に推移した。
主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、東京市場はしっかりのスタートとなり、日経平均は前営業日比195.76円高の40127.74円の反発で開始した。前週末は、植田和男日本銀行総裁の会見内容を見極めたいなかで、持ち高調整の動きが出ていたことから、改めて仕切り直しとなったもよう。ただ、買い一巡後は急速に上げ幅を縮小してマイナス圏に転落。米国の関税政策への不透明感や、アジア時間の米株先物安などが意識されて、値がさ半導体株が大幅安となったことから日経平均は後場一段安となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も半導体関連株を中心に売り優勢 (1月27日)
1.日経平均は続落、朝高後に値を崩し下値探る展開
2.フシ目の4万円大台ラインの突破は、またもやお預けに
3.相場牽引役の半導体製造装置関連や電線株に売り集中
4.中国企業の新AIモデル開発に絡む報道を売り材料視
5.値上がり銘柄数が約8割占め、TOPIXは続伸して引ける
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比140ドル安と5日ぶりに反落した。前日までの上昇を受け主力株の一角に利益確定や持ち高調整の売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、朝方日経平均株価が高く始まったのも束の間、急速に値を消し下値を探る展開に。再びフシ目の4万円大台から遠のく格好となった。
27朝方は先物主導で日経平均が4万円大台を回復してのスタートとなった。しかし、その後は急速に値を消しマイナス圏に沈み、3万9500円台まで押し返された。リスク回避ムードは一部の主力値がさ株に集中し、売買代金上位の半導体製造装置や電線株への利益確定売り圧力が際立った。前週末の米国株市場で半導体セクターが軟調だったことに加え、中国新興AI企業が低コストで高性能の新たなAIモデルを開発したことを米メディアが報じ、AI向け最先端半導体に対するニーズが急減速するとの思惑が関連株への売りに反映された。もっとも業種別の騰落では33業種中28業種が上昇、個別でもプライム市場の値上がり銘柄数が1280と全体の78%を占めている。なお、TOPIXは小幅ながら上昇して引けた。
日経平均 ・・・ 39,565.80円 -366.18円
TOPIX ・・・ 253.49円 -3.77円
JPX日経400 ・・・ 2,758.07円 7.03円
グロース250 ・・・ 24,976.76円 88.96円
東証REIT指数 ・・・ 4,509.45円 22.96円
米ドル円 ・・・ 154.69円 -1.29円
ユーロ/円 ・・・ 162.13円 -1.58円
NYダウ ・・・ 44,424.25円 -140.82円
NASDAQ ・・・ 19,954.30円 -99.38円
上海総合 ・・・ 3,250.60円 -2.02円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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