【市況】東京株式(大引け)=62円安、地政学リスクとエヌビディア決算発表控え様子見
20日の東京株式市場は方向感を欠く展開で、朝方に日経平均は高くスタートしたが、その後は値を消す展開となった。ただ、後場は買い戻され下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比62円09銭安の3万8352円34銭と反落。プライム市場の売買高概算は16億5345万株、売買代金概算は3兆7494億円。値上がり銘柄数は600、対して値下がり銘柄数は997、変わらずは48銘柄だった。
きょうの東京市場は様子見ムードのなか、朝方は日経平均株価が上昇して始まったが、その後は売りに押される展開で前場中盤以降はマイナス圏での動きに終始した。ウクライナとロシア間の紛争激化に伴う地政学リスクの高まりを背景に、前日の欧州株市場が全面安に売り込まれ、米国株市場でもNYダウが取引開始直後に400ドル以上の下げをみせるなどリスクオフの地合いとなった。強い米経済指標を背景にFRBによる利下げペースが鈍化することへの警戒感がくすぶっている。ただ、ハイテク株中心に根強い買いが入り、ナスダック総合株価指数は1%を超える上昇を示しており、東京市場でも朝方はこれを好感した。米国で現地時間20日に発表される米エヌビディアの決算発表を控え、半導体関連は思惑が錯綜し高安まちまちだった。なお、全体売買代金は3兆7000億円台と3営業日連続で4兆円を下回った。
【市況】日経平均は反落、エヌビディア決算待ちで指数は小動き/相場概況
19日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は120.66ドル安の43268.94ドル、ナスダックは195.66ポイント高の18987.47で取引を終了した。ウクライナ・ロシア戦争の深刻化懸念に売りが加速し、寄り付き後、大幅安。低調な住宅着工件数を受けて成長懸念も浮上しダウは続落し終日軟調に推移した。一方、ナスダックは半導体エヌビディアの決算への期待や長期金利の低下で上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。
米国市場が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始した。日経平均は前日終値水準でスタートした後は、下げ幅をやや広げる場面も見られたが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。引き続き今晩のエヌビディア決算発表を前に様子見姿勢は強まっており、積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は4兆円台に届かなかった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、エヌビディア決算を控え様子見ムード (11月20日)
1.日経平均は反落、朝高後に値を消す展開
2.ウクライナ・ロシア間の地政学リスクが再燃
3.米国では利下げペース鈍化への警戒感が浮上
4.エヌビディア決算目前で半導体株は思惑錯綜
5.全体売買代金は3営業日連続で4兆円を下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比120ドル安と4日続落した。ウクライナとロシア巡る地政学リスクが高まるとの警戒感から売りが優勢となった。
東京市場では、方向感を欠く展開で、朝方に日経平均株価は高くスタートしたが、その後は値を消す展開となった。ただ、後場は買い戻され下げ渋った。
20日の東京市場は、様子見ムードのなか、朝方は日経平均が上昇して始まったが、その後は売りに押される展開で前場中盤以降はマイナス圏での動きに終始した。ウクライナとロシア間の紛争激化に伴う地政学リスクの高まりを背景に、前日の欧州株市場が全面安に売り込まれ、米国株市場でもNYダウが取引開始直後に400ドル以上の下げをみせるなどリスクオフの地合いとなった。強い米経済指標を背景にFRBによる利下げペースが鈍化することへの警戒感がくすぶっている。ただ、ハイテク株中心に根強い買いが入り、ナスダック総合株価指数は1%を超える上昇を示しており、東京市場でも朝方はこれを好感した。米国で現地時間20日に発表される米エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、半導体関連は思惑が錯綜し高安まちまちだった。なお、全体売買代金は3兆7000億円台と3営業日連続で4兆円を下回った。
日経平均 ・・・ 38,352.34円 -62.09円
TOPIX ・・・ 246.82円 -1.72円
JPX日経400 ・・・ 2,698.29円 -11.74円
グロース250 ・・・ 24,559.13円 -96.05円
東証REIT指数 ・・・ 4,437.24円 -10.28円
米ドル円 ・・・ 155.81円 1.15円
ユーロ/円 ・・・ 164.52円 0.64円
NYダウ ・・・ 43,268.94円 -120.66円
NASDAQ ・・・ 18,987.46円 195.66円
上海総合 ・・・ 3,367.98円 21.97円
【出展:株探 Kabutan by MINKABU】
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