【市況】東京株式(大引け)=521円安、欧米金利上昇を警戒し全面安
3日の東京株式市場はリスクオフ一色の地合いとなり日経平均株価は続急落。500円を超える下げで約4カ月ぶりの安値をつけた。
大引けの日経平均株価は前営業日比521円94銭安の3万1237円94銭と大幅安で4日続落。プライム市場の売買高概算は16億3126万株、売買代金概算は3兆7181億円。値上がり銘柄数は159、対して値下がり銘柄数は1663、変わらずは13銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避ムードが強く、朝方から主力株をはじめ広範囲に売りが広がった。前日の欧州株市場が各国の金利上昇を嫌気して全面安となったほか、米国株市場でも米10年債利回り上昇を背景にNYダウが続落、東京市場にもこの流れが波及する格好となった。アジア株市場で香港株が大きく売り込まれていることなどを横目に、東京市場でも見送りムードが強まり、為替の円安進行もあまり好感されず押し目買いの動きはまばらだった。東証グロース市場が9カ月ぶりに新安値に売られるなどグロース株への売り圧力が強まる一方、株価指標の割安なバリュー株にも利益確定の動きが相次いだ。業種別では33業種すべてが安くなり、個別株も値下がり銘柄数は1660あまりに達し、プライム市場全体の9割が下落する全面安商状となっている。
【市況】日経平均は4日続落、高金利・景気腰折れ懸念で全面売り/相場概況
日経平均は4日続落。2日の米株式市場でダウ平均は74.15ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.66%と4日続伸。9月ISM製造業景況指数などが予想を上回ったほか、ボウマン連邦準備制度理事会(FRB)理事が複数回の追加利上げの必要性に言及したことで10年債利回りが2007年来の高水準に上昇、高金利による景気腰折れへの懸念が重しになった。日米長期金利の上昇や景気後退懸念を受けて日経平均は151.91円安からスタート。香港株の大幅下落も重しになり、前場に一時500円近く下落した。時間外取引の米10年債利回りが強含み、米株価指数先物が失速したことで後場は一段安となり、じり安基調が続くなか、日経平均は取引後半には31157.40円(602.48円安)まで下落、そのまま安値圏で終えた。
大引けの日経平均は前日比521.94円安の31237.94円となった。東証プライム市場の売買高は16億3126万株、売買代金は3兆7181億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の90%、対して値上がり銘柄は9%だった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、欧米金利高でリスク回避の売り優勢 (10月3日)
1.日経平均は521円安と急落、約4ヵ月ぶり安値に沈む
2.欧州や米国の金利上昇を嫌気しリスク回避ムード
3.アジア市場で香港株など売り込まれ市場心理悪化
4.東証グロース市場は9ヵ月ぶりに年初来安値を更新
5.33業種すべて安く、個別も全体の9割の銘柄が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比74ドル安と続落した。米金融引き締め長期化を巡る懸念から売りが優勢となった。
東京市場では、リスクオフ一色の地合いとなり日経平均株価は続急落。500円を超える下げで約4ヵ月ぶりの安値をつけた。
3日の東京市場は、リスク回避ムードが強く、朝方から主力株をはじめ広範囲に売りが広がった。前日の欧州株市場が各国の金利上昇を嫌気して全面安となったほか、米国株市場でも米10年債利回り上昇を背景にNYダウが続落、東京市場にもこの流れが波及する格好となった。アジア株市場で香港株が大きく売り込まれていることなどを横目に、東京市場でも見送りムードが強まり、為替の円安進行もあまり好感されず押し目買いの動きはまばらだった。東証グロース市場が9ヵ月ぶりに新安値に売られるなどグロース株への売り圧力が強まる一方、株価指標の割安なバリュー株にも利益確定の動きが相次いだ。業種別では33業種すべてが安くなり、個別株も値下がり銘柄数は1660あまりに達し、プライム市場全体の9割が下落する全面安商状となっている。
日経平均・・・31,237.94円 -521.94円
TOPIX・・・2,275.47円 -38.97円
JPX日経400・・・20,501.34円 -329.58円
東証マザーズ・・・697.97円 -19.06円
東証REIT指数・・・1,830.45円 -16.07円
米ドル円・・・149.88円 0.14円
ユーロ/円・・・156.97円 -1.34円
NYダウ・・・33,433.35円 -74.15円
NASDAQ・・・13,307.77円 88.45円
上海総合・・・3,110.47円 3.15円
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