【市況】東京株式(大引け)=628円安、米長期金利上昇やアジア株安など警戒
4日の東京株式市場は前日の米株安を受けリスクオフとなり、日経平均は一時800円を超える波乱展開となった。大引けはやや下げ渋ったが600円超の下落。
大引けの日経平均株価は前営業日比628円99銭安の2万8930円11銭と大幅反落。東証1部の売買高概算は12億8561万株、売買代金概算は2兆7612億6000万円。値上がり銘柄数は787、値下がり銘柄数は1295、変わらずは112銘柄だった。
前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落し、特にハイテク株比率の高いナスダック総合指数が360ポイントの続急落となったことで、きょうの東京市場もリスク回避の売りに晒される形となった。米国では大型の追加経済対策やワクチン普及加速による経済回復に期待が高まる一方、米長期金利が再び上昇基調にあることが嫌気されている。中国や香港市場などアジア株安も市場心理を悪化させ、日経平均は一時800円を超える下げをみせる場面もあった。ただ、寄与度の高い一部の値がさ株の下げの影響も大きかった。海運株が買われたほか不動産の一角もしっかりした動きをみせるものがあり、値下がり銘柄数は全体の6割にとどまっている。後場後半は下げ渋ったもののフシ目の2万9000円台を割り込み約1カ月ぶりの安値をつけた。
【市況】日経平均は大幅反落、米金利上昇などで一時800円超安/相場概況
日経平均は大幅反落。3日の米国市場でNYダウは続落し、121ドル安となった。2月のADP雇用統計やサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が市場予想を下回ったほか、長期金利の上昇が警戒されてハイテク株の売りに拍車がかかった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで360円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を拡大。中国・香港などのアジア株や時間外取引のNYダウ先物が総じて軟調だったこともあり、日経平均は後場に28711.04円(前日比848.06円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比628.99円安の28930.11円となった。東証1部の売買高は12億8561万株、売買代金は2兆7612億円だった。業種別では、非鉄金属、情報・通信業、その他製品が下落率上位だった。一方、海運業、不動産業、銀行業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となった。
【市況】【↓】日経平均 大引け| 急反落、米金利上昇やアジア株安で2万9000円割れ (3月4日)
1.日経平均は急反落、大引けで2万9000円台を割り込む
2.一時800円超下落し、その後下げ渋るも600円超える下げ
3.米長期金利の上昇警戒、中国・香港などアジア株安も下げ助長
4.ファストリ、ソフトバンクなど値がさ株急落の指数への影響大
5.業種別では海運が買われ、値下がり数は全体の6割にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比121ドル安と続落した。ワクチンの接種拡大による景気回復期待から一時上昇したものの、米10年債利回りの上昇が懸念されハイテク株を中心に売りが膨らんだ。
東京市場では、前日の米株安を受けリスクオフとなり、日経平均株価は一時800円を超える波乱展開となった。大引けはやや下げ渋ったが600円超の下落。
前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落し、特にハイテク株比率の高いナスダック総合指数が360ポイントの続急落となったことで、本日の東京市場もリスク回避の売りに晒される形となった。米国では大型の追加経済対策やワクチン普及加速による経済回復に期待が高まる一方、米長期金利が再び上昇基調にあることが嫌気されている。中国や香港市場などアジア株安も市場心理を悪化させ、日経平均は一時800円を超える下げをみせる場面もあった。ただ、寄与度の高い一部の値がさ株の下げの影響も大きかった。海運株が買われたほか不動産の一角もしっかりした動きをみせるものがあり、東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割にとどまっている。後場後半は下げ渋ったもののフシ目の2万9000円台を割り込み約1ヵ月ぶりの安値をつけた。
日経平均・・・28930.11円 -628.99円
TOPIX・・・1884.74円 -19.8円
JPX日経400・・・17034.57円 -182.64円
日経JASDAQ・・・3777.36円 -36.59円
東証マザーズ・・・1171.81円 -25.85円
米ドル円・・・107.25円 0.44円
ユーロ/円・・・129.11円 -0.06円
NYダウ・・・31270.09円 -121.43円
NASDAQ・・・12997.75円 -361.03円
上海総合・・・3503.49円 -73.41円
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